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参照プラグイン

参照:参照プラグイン

TestRail の参照プラグイン機能を利用すると、簡単にテスト ケース、テスト ラン、テスト プラン、その他のエンティティを要求管理、ユーザーストーリー、Wiki などのツールとリンクできます。参照プラグインを設定すると、リンクされたアイテムに関する情報を直接 TestRail から検索できるため、要求や課題などのステータスと変更を簡単にチェックして追うことができます。

動作の仕組み

参照プラグインは、TestRail 全体で利用可能な「参照」フィールドを利用します。参照フィールドに入力された参照 ID の上にマウス ポインターを置くと、TestRail は接続されたツールに API リクエストを行い、リンクされたアイテムに関する情報を取得します。TestRail のビューと URL の追加機能と組み合わせると、必要に応じて、リンクされた要件をすばやく参照したり、外部ツールにジャンプして情報を取得および更新したりできます。

統合の設定

参照プラグインは、グローバルに、またはプロジェクトごとに設定できます。グローバルな参照プラグインを指定したうえで、少数の特定のプロジェクトでは設定を上書きすることもできます。グローバル プラグインを設定するには、[管理] > [統合] > [参照] をクリックし、参照プラグインを選択します。特定のプロジェクトの参照プラグインを設定するには、プロジェクトを編集し、[参照] タブでプラグインを選択します。

各プラグインには、独自の設定パラメーターのセットがあり、プラグインを使用するには、それらのパラメーターを設定する必要があります。たとえば、多くのバグ トラッカーはバグ レポートを送信するためにログインを必要とするので、通常、TestRail でバグ トラッカーのユーザー名とパスワードを設定する必要があります。プラグインを選択すると、必要なすべての設定パラメーターが [connection] セクションに表示されます。

表示されるフィールド

たとえばテスト ケースなど、参照フィールドがある TestRail のエンティティを参照するには、[参照] フィールドの参照 ID の上にマウス ポインターを置きます。すると、TestRail は統合されたツールからアイテムに関する情報を取得します。この情報はポップアップ ダイアログとして表示されるので、TestRail を離れることなく重要な情報を参照できます。

プラグインの [push.fields] セクションをカスタマイズし、ID の上にマウス ポインターを置いたときに表示されるフィールドを変更できます。デフォルトでは、プラグインは [hover.fields] セクションのフィールドのリストをサポートしています。ダイアログに表示されるフィールドを変更するには、下の「カスタム フィールド」で説明されているように、フィールドの「オン」または「オフ」を設定し、[field.settings.{field name}] セクションを使用してフィールドのプロパティを変更します。

また、リンク ホバリングでもカスタム フィールドを設定できます。フィールドがデフォルトでは表示されていない場合、カスタム フィールドとして定義する必要があります (フィールド タイプがサポートされていることを前提として)。

[hover.fields]
summary=on
project=on
issuetype=on
component=on
assignee=on
priority=on
affects_version=on
fix_version=off
estimate=off
labels=off
environment=off
description=on

上記の設定を調整して、個々のフィールドを有効/無効にしたり、フィールドの順序を変更したりできます。

フィールド オプション

上記のようにフィールドを有効または無効にすることに加えて、フィールドごとに追加のオプションを変更することも可能です。それには、[hover.field.component] のようなセクションを定義して、 [component] フィールドの追加オプションを指定します。以下のオプションがサポートされています。

[hover.field.component]
label=Component
size=compact
remember=false
required=false
type=dropdown

ただし、すべてのオプションを指定する必要はありません。たとえば、フィールドの required オプションを変更したいだけであれば、他のオプションをスキップすることができます。オプションの説明については、以下を参照してください。

オプション 説明
label [Hover Reference] ダイアログでのフィールドの表示名を指定します。
size フィールドをコンパクト フィールド (compact) として表示するか、ダイアログの全幅を使用する (full) かを指定します。

カスタム フィールド

既存のフィールドを設定するのと同様に、カスタム フィールドをホバー ウィンドウに追加することもできます (フィールドがサポートされていることを前提として)。それには、 [hover.fields] セクションに次のような行を追加してフィールドを追加します。

[hover.fields]
customfield_11002=on

そして、[field.settings.{custom field identifier}] セクションを追加します。ツールからデータを取得するために、このセクションは必須です。次は、Jira のカスタム フィールド設定の例です。

[hover.field.customfield_11002]
label=Customer
size=compact
type=dropdown
required=true

以下のフィールド タイプがサポートされています。

フィールド タイプ 説明
bool true/false、Yes/No、または類似の二値の値を表すはい/いいえのドロップダウン メニュー
date YYYY-MM-DD まはた類似の日付を受け入れる文字列フィールド。フォーマットは統合先ツールの要件に依存する場合があります。
datetime YYYY-MM-DD HH:MM まはた類似の日時を受け入れる文字列フィールド。フォーマットは統合先ツールの要件に依存する場合があります。
string 最大 250 文字の小さなフリーテキスト フィールド
text 実用上サイズ制限のない大きなフリーテキスト フィールド
dropdown ユーザーが複数のオプションのうちの 1 つを選択できるドロップダウン リス
multiselect ユーザーが複数の定義済みオプションを選択できる

注意: カスタム フィールドは、必ず customfield_<id> またはこれに似た書き方で指定する必要があります。カスタム フィールドの定義、サポートされるフィールド タイプ、その他ツール固有の詳細については、お使いのツールのプラグイン マニュアルを参照してください。