2. 概要

TestRail は Web ベースのテスト管理ツールです。

テスター、開発者、およびチームリーダーは TestRail を使用してテスト作業を管理、追跡、整理できます。

本章では TestRail におけるテスト管理の仕組みについて説明します。

TestRail のテスト管理

TestRailでは下の図のように、プロジェクトごとにテストを管理します。

TestRailではテストケースとテスト実施（テスト結果）を分けて管理します。

- 管理対象のテストケース群をテストスイートとしてまとめて管理します。これはテスト仕様に相当します。
- テストを実行する際は、テストスイートからテスト対象のテストケースを選択し、テストランを作成します。

また、テスト実施はマイルストーンやテスト計画といった特定のリリースやテストでグルーピングすることができます。

用語	意味
プロジェクト	システムや開発プロジェクトなどの単位で作成します。
テストケース	1つのテストの内容。前提条件、テスト手順、期待する結果を管理します。
テストスイート	テストケースをまとめたもの。モジュールや機能などテストケースを分けて管理したい単位で作成します。
テスト	テストケースの実施を管理します。実施状況はステータス(Passed,Failedなど)で管理されます。
テストラン	テストをまとめたもの。テストスイートから実施するテストケースを選択して作成します。
テスト計画	テストランをまとめたもの。複数のテストランを関連付けて管理する場合や複数の構成(OSやブラウザなど)で同じテストする場合に使用します。
マイルストーン	リリースバージョン。アプリケーションのベータ版リリース、顧客向けリリースなどの単位で作成します。

TestRail では以下の図で示すように開発プロジェクトのテスト活動に合わせてテスト管理を行います。