このセクションでは、TestRail Server 8 以降をインストールする予定の Windows サーバーに Cassandra NoSQL データベースをインストールする方法を説明します。
前提条件
Cassandra データベースをインストールするには、いくつかの必須コンポーネントをインストールする必要があります。
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- Oracle JDK 8
- Python 2.7
- Cassandra driver for TestRail
1.JDK 8 のインストール
適切なリンクを使用してインストーラーをダウンロードします。重要:バージョン 1.8.0_202 を使用します。
https://www.oracle.com/pl/java/technologies/javase/javase8-archive-downloads.html
インストールしたら、コマンドラインで ‘java -version’ と入力し、インストールされた Java のバージョンを確認します。
‘java -version’ で次のように出力されれば、JDK は正常にインストールされています。
java version "1.8.0_202" Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.8.0_202-b08) Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM (build 25.202-b08, mixed mode)
次に、システム環境変数に JDK 8 へのパスを追加します。
[システムの詳細設定] に移動し、[環境変数] をクリックします。
[システム変数] の下に新しい変数を作成します。
変数名 (JAVA_HOME) を入力し、JDK がインストールされたディレクトリを参照します。通常は C:\Program Files\Java\jdk1.8.0_202 です。[OK] をクリックします。
システム変数の Path 変数を選択し、[編集] をクリックします。
[新規] をクリックして JDK (通常は C:\Program Files\Java\jdk\1.8.0_202) の ‘bin’ ディレクトリをシステム PATH 変数に追加し、[OK] をクリックします。
2.Python 2.7 のインストール
Python の公式 Web サイトから Python 2.7 のインストーラーをダウンロードします。
インストーラーを実行し、指示に従います。
インストールが完了したら、PATH を拡張して Python を含めます。再び [環境変数] 画面に移動し、既存の PATH 変数をダブルクリックします。
[新規] をクリックし、[参照] を使用して Python のインストール パスを参照します。[Ok] をクリックして完了します。
3.Cassandra driver for TestRail
こちら から ‘php_cassandra.dll’ および ‘uv.dll’ ファイルをダウンロードします。
Windows で TestRail を実行するには、これらのファイルが必要です。コマンドラインで ‘php -v’ を実行すると、インストール済みのバージョンを確認できます。
PHP の ext ディレクトリ (通常は C:\php\ext など) に ‘php_cassandra.dll’ ドライバーをコピー、PHP のルート ディレクトリ (通常は C:\php など) に ‘uv.dll’ ドライバーをコピーします。
php.ini ファイルに次の行を追加して拡張をアクティベートします。php.ini ファイルは、PHP のインストール ディレクトリ (通常は C:\php など)にあります。
extension=cassandra.dll
php.ini ファイルのコンテンツには接頭辞 ‘php_’ や拡張子 ‘.so’ を含めません。また、‘uv.dll’ を php.ini ファイルに登録する必要はありません。
Cassandra のインストール
現在、Server インスタンスでサポートされている Cassandra のバージョンは 3.11 だけです。
- https://cassandra.apache.org/_/download.html から Cassandra 3.11 をダウンロードします。
- ダウンロードしたファイルを任意のパスに展開します。
- Cassandra の環境変数を設定します。
- CASSANDRA_HOME という名前の新規システム変数を作成し、展開した Apache Cassandra フォルダーの場所を変数値として指定します。例: C:\Cassandra\apache-cassandra-3.11.14
- PATH を拡張して Cssandra エンジンの bin フォルダーを含めます。既存の PATH システム変数をダブルクリックします。
- [新規] をクリックし、Cassandra の ‘bin’ ディレクトリをシステム PATH 変数に追加します。例: “C:\Cassandr\aapache-cassandra-3.11.14\bin” [OK] をクリックして完了します。
- Cassandra Home の lib ディレクトリ (通常は “C:\cassandra\apache-cassandra-3.11.14\lib”) に cassandra-lucene-index-plugin-*.jar がインストールされていることを確認します。インストールされていない場合、公式 maven リポジトリから .jar ファイルをダウンロードできます。3.11.14 には cassandra-lucene-index-plugin-3.11.1.0.jar を使用し、ファイルをディレクトリにコピーすることを推奨します。
これで Cassandra データベースの初回起動を行う準備ができました。Windows コマンド プロンプトを開いて `cassandra` と入力します。
Cassandra が実行されたら、別の Windows コマンド プロンプトを開いて次のように入力します。
cqlsh
次のように出力されるはずです。
Connected to Test Cluster at 127.0.0.1:9042. [cqlsh 5.0.1 | Cassandra 3.11.14 | CQL spec 3.4.4 | Native protocol v4] Use HELP for help. cqlsh>
TestRail をインストールするには、Cassandra キースペースを作成する必要があります。次の CQL クエリーを実行してキースペースを作成します。
CREATE KEYSPACE IF NOT EXISTS testrail WITH REPLICATION={'class': 'SimpleStrategy', 'replication_factor': 1};
‘cassandra’ サービスを作成します。Cassandra の ‘bin’ ディレクトリ (通常は C:\Cassandra\apache-cassandra-3.11.14\bin) に ‘daemon’ サブディレクトリを作成します。
こちらから commons-daemon-1.3.3-bin-windows.zip ファイルをダウンロードし、展開します。
異なるアーキテクチャに対応する 2 つのバージョンの ‘prunsrv.exe’ があります。最上位ディレクトリにあるものは 32-bit (x86) アーキテクチャ用です。下位レベルのディレクトリにあるものは AMD/EMT 64-bit システム用です。新しく作成した ‘daemon’ フォルダーに適切な ‘prunsrv.exe’ ファイルをコピーします。
コマンド プロンプトを開いて、’cassandra\bin’ ディレクトリに移動します。以下のインストールコマンドを実行し、サービスを作成します。
cassandra install
コンソールに「Installation of “cassandra” is complete」と出力されていることを確認します。
Windwos メニュー > ファイル名を指定して実行から services.msc を実行し、手動で cassandra サービスを開始します。サービスの開始が失敗した場合、サービスを右クリックして [プロパティ] をクリックします。[ログオン] タブで [ログオン] の値を ‘Local System account’ に変更し、[OK] をクリックします。 サービスを開始します。
この Cassandra は ユーザー名として ‘cassandra’ 、パスワードとして ‘cassandra’を使用します。この認証情報を変更しない場合は、Cassandra データベース サービスを再起動します。
新しいユーザーを作成するには、conf フォルダー内 (通常は C:\Cassandra\apache-cassandra-3.11.14\conf) にある cassandra.yaml ファイルを編集する必要があります。
その後、ファイルを編集して authenticator および authorizer ディレクティブを変更します。authenticator: AllowAllAuthenticator 行をコメント化し、次のように行を追加します。
#authenticator: AllowAllAuthenticator authenticator: PasswordAuthenticator
authorizer: AllowAllAuthorizer 行をコメント化し、次のように行を追加します。
#authorizer: AllowAllAuthorizer authorizer: CassandraAuthorizer
Cassandra を再起動します。
デフォルトのユーザー名とパスワードを使用して Cassandra に接続します。
cqlsh -u cassandra -p cassandra
Cassandra TestRail ユーザーおよびパスワードを作成します。
cassandra@cqlsh> create user 'username' with password 'password';
TestRail ユーザーに権限を与えます。
cassandra@cqlsh> GRANT ALL ON KEYSPACE testrail to 'testrail';
Cassandra を終了します。