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TestRail のバックアップを復元

このトピックでは、ハードウェア障害から回復する必要がある場合、TestRail を新しいサーバーに移動する場合、または TestRail Cloud アカウントをローカル インスタンスに移行する場合に、TestRail のバックアップを復元する方法について説明します。どのような場合でも、論理(SQL)データベースのバックアップと、すべての添付ファイルとレポート (存在する場合) のコピーが必要です。

TestRail を移動しようとしているが、まだバックアップを作成していない場合は、 TestRail のバックアップに関するガイドをお読みください。

新規サーバーへの TestRail のインストール

TestRail のバックアップを復元するには、まず新しいサーバーに TestRail をインストールする必要があります。新しいサーバーに TestRail をインストールする際、サーバーがすべての要件を満たし、すべてのファイル パーミッションとデータベース接続が正しく設定されていることを確認します。TestRail のインストール手順は管理マニュアルに記載されています。

バックアップの作成に使用したバージョンと同一のバージョンまたはより新しいバージョンの TestRail をインストールしてください。同一のバージョンを使用することをお勧めします。旧バージョンの TestRail モジュールの入手方法は、当社にお問い合わせください。

欠陥プラグイン、認証スクリプト、またはその他 TestRail の一部をカスタマイズしている場合は、変更したスクリプト (通常はインストール/バックアップの customディレクトリに格納されています) を新しいシステムにコピーする必要もあります。

データベースの復元

TestRail を正常にインストールできたら、データベースを復元します。データベースに付属のツールを使ってこれを行うことができます。MySQL または SQL Server を使用してデータベースのバックアップを復元する方法の概略については、以下を参照してください。

MySQL

MySQLには、SQL コマンドを実行する簡易的なコマンド ライン ツールが付属しています。論理的な MySQL バックアップには、データベースを復元するための SQL コマンドが含まれているので、データベースに対して論理バックアップ ファイルを適用します。それには、mysql コマンド ライン ツールを使用して以下を実行します。

mysql -u <username> -p --default-character-set=utf8 <database> < backup.sql

<username> をログイン名に、<database> をデータベース名に置き換えてください。TestRail のインストールで作成された空のデータベースが、バックアップの既存データに置き換えられます。コマンドを実行する前に、復元先が正しいデータベースとマシンであるかを再確認してください。

SQL Server

SQL Server Management Studio からデータベースに対してバックアップ SQL ファイルを実行します (Management Studio でスクリプトを実行する前に、左上隅のドロップダウンで正しいデータベースが選択されていることを確認してください)。

あるいは、sqlcmd コマンド ライン ツールを使って、次のようにスクリプトを実行することもできます。

sqlcmd -x -f 65001 -S localhost -U <username> -d <database> -i backup.sql

<username> をログイン名に、<database> をデータベース名に置き換えてください。TestRail のインストールで作成された空のデータベースが、バックアップの既存データに置き換えられます。コマンドを実行する前に、復元先が正しいデータベースとマシンであるかを再確認してください。

添付ファイルとレポートの復元

また、すべての添付ファイルとレポートを TestRail のインストール時に指定した添付ファイルとレポートのディレクトリにコピーする必要があります。ファイルの権限が Web サーバーによる読み取りを許可していることも確認してください。レポートおよびレポート ディレクトリは TestRail 3.0 以降でのみ利用可能です。

設定の更新

データベースをインポートして添付ファイルとレポートを復元した後、最初に TestRail にログインしたときに、ライセンスキーを入力し、 [管理]> [サイト設定]で以下の設定を変更する必要がある場合があります。

    • 添付ファイルのディレクトリ
    • インストール URL
    • Email サーバー
    • Email 送信元アドレス
    • ライセンスキー
    • レポートのディレクトリ