TestRail の監査ログ システムは、TestRail インスタンスのさまざまなエンティティにわたる変更を追跡するのに役立ちます。監査ログを有効にし、監査レベルを高に設定すると、管理者は TestRail で作成、更新、または削除されたすべてのエンティティを追跡できます。
監査ログ記録は TestRail Enterprise の機能です。この機能を使用するには、ライセンスを Enterprise 製品にアップグレードする必要があるため、お問い合わせ先にご連絡ください。
監査の有効化と設定
監査の設定は管理コンソールから行います。[管理] > [サイト設定] > [監査] に移動します。
監査レベルを [低]、[中]、または [高] に設定すると、TestRail インスタンスまたはサーバーの監査が有効になります。
[ログ] ページに表示される行数は、[監査] > [設定] タブの [行数] スライダーで調整できます。また、保存される監査レコードの最大数や監査レコードの最大保存日数を指定できます。
指定された保存ポリシーに従ってデータが確実に削除されるよう、TestRail Server でバックグラウンドタスクを有効にする必要があります。
サーバー管理者は、外部の場所にログを書き込み、任意のログ リーダーを使用してログを読み取ることもできます。
TestRail のインストールをアップグレードする場合は、追加の設定が必要です (新しくインストールする場合は追加の設定は不要です)。 監査フォルダーを作成し (TestRail が書き込みできるよう適切なパーミッションを設定する必要があります)、 config.php ファイルに次の行を追加してフォルダーへのパスを指定します。
define('AUDIT_PATH', '<filepath>');
監査ログの使用
監査を有効に設定したら、[監査] > [ログ] タブで TestRail インスタンス内のすべてのエンティティの CrUD 変更 (作成、更新、削除) を監視できます。
監査レベルに応じて以下の変更がログに記録され、[ログ] タブに表示されます。
監査レベル | 記録される変更 |
---|---|
High | 更新, 削除, 作成 |
Medium | 更新, 削除 |
Low | 削除のみ |
チームの要件に応じてログ記録のレベルを設定できます。ログの各行には、以下の情報が含まれています。
列 | 説明 |
---|---|
Date | 変更が行われた日時 |
エンティティ種別 | 変更されたTestRailエンティティ |
エンティティ ID | 変更されたエンティティの ID |
エンティティ名 | 変更されたエンティティの定義名 |
アクション | 変更の種別 – 変更, 削除, 作成 |
ユーザー名 | 変更を実施したユーザー名 |
モード | 変更を実施した方法 (UIまたはAPI) |
ログ記録がアクティブに設定され、監査ログが生成されている場合、ログ フィルターを使用して特定のイベントをフィルタリングできます。さらに詳細な分析を行うためにログをエクスポートしたい場合、[エクスポート] ボタンをクリックしてエクスポートを実行できます。
「ユーザーの無効化」機能を使用すると、TestRail の監査ログに記録されたユーザーの情報も難読化されます。