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テストケースのレビューと承認

エンタープライズチームはテスト ケースのレビューおよび承認プロセスを実装し、テスト ケースが組織の標準を満たしていることを確認できるようになりました。この協働的プロセスにより、アプリケーションを正確に定義するテスト ケースのライブラリを構築することで、テスト プロセスに信頼性を付加するのが容易になります。

テスト ケース ステータスの概要

テスト ケース ステータスは、テスト ケースの設計時に進捗を追跡するのに使用されます。テスト ケースが作成途中であるか、レビューが必要か、テストでの利用が承認されたか、あるいは組織のワークフローのその他のフェーズにあるかを示します。テスト ケース ステータスは、ニーズに合わせてカスタマイズでき、プロジェクトごとに承認機能を有効化できます。

未承認のテスト ケースは、タイトルの隣に紙と緑色のペンのアイコンが表示されます。承認済みのテスト ケースは、テストを行う準備ができています。

TestRail には、デフォルトのテスト ケース ステータスが 3 つあります。

      1. Design: デフォルトのステータスです。すべてのテスト ケースは、作成または編集されると、このステータスになります。
      2. Review: テスト ケースがレビューできる状態にあり、承認のためにレビューアーに割り当てられることを示します。
      3. Ready: 承認済みステータスです。テスト ケースがテストできる状態にあることを示します。

テスト ケースをレビューしたり、独自のテスト ケース ステータスを作成したりする方法の詳細については、テスト ケースのレビューを参照してください。

テスト ケース ステータスのカスタマイズ

チーム固有のプロセスに合わせてテスト ケース ステータスをカスタマイズできます。

TestRail 管理者は、デフォルトのテスト ケース ステータスを参照し、ニーズに合わせて既存のステータスを編集したり、新しいステータスを追加したりできます。ステータスを設定するには、[管理] > [カスタマイズ] > [ケースのステータス] に移動します。既存のステータスを編集するには、ステータス名をクリックするか、テーブル右側のえんぴつのアイコンをクリックします。

テスト ケースが作成されたときまたは編集されたときに適用されるデフォルト ステータスが 1 つと、承認済みステータスが少なくとも 1 つは必ず存在する必要があることに注意してください。

新しいテスト ケース ステータス値を作成するには、次の操作を行います。

      1. [ケースのステータスを追加] ボタンをクリックします。
      2. 新しいステータスに名前を付けます。
      3. グリッドやテーブルに表示される略称を設定します。完全な名前を使用する場合は、空のままにします。
      4. 承認済みテスト ケースだけを使用するテスト ランに承認済みステータスのバージョンがあるテスト ケースが表示されるよう、[このケース ステータスは承認されたステータス] を有効にします。
      5. 新規および更新済みテスト ケースのデフォルト ステータスであることを示すには、[デフォルト値かどうか] をオンにします。デフォルトのケース ステータスは削除できません。

管理者はテスト ケースの変更をレビューするユーザー ロールに基づいてテスト ケース承認のパーミッションを付与できます。ロールベースのパーミッションを設定するには、[管理] > [ユーザーとロール] > [ロール] に移動し、[テスト ケースの承認] の隣にあるチェック ボックスをオンにします。

テスト ケース レビュー プロセスの有効化

テスト ケース レビューは、プロジェクトごとに利用できるオプションの設定です。レビュー プロセスが必要なプロジェクトでは、管理者はテスト ケース レビューを有効化できます。それには、[管理] > [プロジェクト] > [編集] に移動し、[テスト ケース承認の有効化] の隣にあるチェック ボックスをオンにします。この設定は、テスト ケースのステータスを有効にします。

デフォルトでは、「すべてのテスト ケースを含める」テストランに、Ready 以外のステータスを持つテスト ケースは含まれません。テスト ランで承認済み以外のテスト ケースを使用したい場合、「特定のテスト ケースを選択」または「動的フィルタリング」を使用するテスト ランを作成します。テスト ランのケース選択にフィルターを適用すると、ダイアログの [選択フィルター] エリアにステータス フィールドが表示されるようになります。

テスト ケース レビュー プロセス

レビュー プロセスは 3 つのステップで構成されます。

      1. 設計するチーム メンバーにテスト ケースを割り当てます。
      2. テスト ケースが完成したとみなされるまで、レビューとコラボレーションを繰り返します。
      3. テスト ケースを承認し、テストで利用できることを示します。

テスト ケースに変更が行われた場合、変更が行われ、まだ承認されていないことを示すため、ステータスは Design などのデフォルトのステータスに戻されます。テスターは、レビューアーにテスト ケースを割り当てます。レビューアーは、変更を承認したり、変更を却下したり、テスト ケースのバージョンにコメントを追加したりできます。

チーム メンバーへのテスト ケースの割り当てとステータス

設計するべきテスト ケースが見つかったら、1 つのウィンドウ内でケースをチーム メンバーに割り当てたり、コメントや参考情報を追加したり、ケースのステータスを更新したりできます。[テスト ケース] を選択します。右側のパネルに [ユーザーとステータス] セクションが表示されます。[変更] をクリックし、フィールドを変更します。テストをユーザーに割り当てると、E-mail が送信され、テスト ケースが割り当てられたことが通知されます。E-mail 通知をカスタマイズする方法については、ここをクリックします。

プロジェクトでテスト ケースの承認が有効化されていない場合も、テスターはテスト ケースの割り当てとコメントの追加を行うことができますが、ステータス フィールドは利用できません。

複数のテスト ケースを選択し、最上部の [Assign To] ボタンをクリックすると、割り当てやコメントの追加を一括して行うことができます。

テスト ケースの一括編集画面を使用して、複数のテスト ケースのステータスを更新することもできます。テスト スイート内の複数のテスト ケースを選択し、[編集] ボタンをクリックします。

テスト ケースのレビュー

テストを実行する前に、テスト ケースをレビューして詳細や正確さを確認できます。テスト ケースに変更が行われた場合、変更が行われ、まだ承認されていないことを示すため、ステータスは Design などのデフォルトのステータスに戻されます。テスターは、レビューアーにテスト ケースを割り当てます。レビューアーは、変更を承認したり、変更を却下したり、テスト ケースのバージョンにコメントを追加したりできます。「すべてのテスト ケースを含める」テスト ランには承認済みのテスト ケースだけが含まれます。

チーム メンバーのテスト ケースの設計作業負荷の管理

チーム メンバーのテスト ケース設計作業負荷を参照するには、プロジェクトの [TODO] タブをクリックし、[テスト ケース] サブタブを選択します。ここで、承認以外のステータスのテスト ケースを見つけられるので、ユーザーはどのテスト ケースに注意が必要かを確認し、テスト ケースに最近追加されたコメントをすばやく把握できます。

管理者は、特定のユーザー ロールに他のテスターの作業負荷を参照するパーミッションを付与できます。それには、[管理] > [ユーザーとロール] > [ロール] に移動し、[他のユーザーの ToDo の負荷] の隣にあるチェック ボックスをクリックします。