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XML からのテスト ケースのインポート

TestRail を使い始めたとき、他の文書 (Excel など) に保存されたテストケースがすでに存在する場合もあるでしょう。あるいは、アプリケーションやシステム データに基づいてテスト ケースを生成することになっているかもしれません。どちらの場合も、それらのテストケースを TestRail にインポートしたいと思うでしょう。このセクションでは、その方法について説明します。

特に Excel または CSV ファイルからのテスト ケースのインポートを検討している場合、テスト ケースとセクションのインポート (Excel/CSV)もご覧ください。

テスト ケースのインポート

XML インポート ファイルを TestRail にロードし、テスト スイートに既存のテスト ケースおよびセクションの値を取り込むことができます。テスト スイートのツールバーのインポート アイコン (左向きの矢印のアイコン) をクリックするとインポート ダイアログが開き、インポートする XML ファイルを選択できます。テスト ケースのインポート先のテスト スイートをまだ追加していない場合は、まず新しい (空の) テスト スイートを作成します。

TestRail のインポート形式

インポート ファイルは、このセクションで概説と詳細を説明する特定の XML 形式で作成する必要があります。XML 形式は、そのままテスト スイートの内容となるセクション、テスト ケース、およびサブセクションのツリーを表します。インポート ファイルの基本フォーマットは次のようになります。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
<sections>
  <section>
    <name>...</name>
    <description>...</description>
    <!--
    The test cases of the section. This is just a list of
    <case> elements plus fields such as title or type.
    This element is optional.
    -->
    <cases>
      <case>
        ...
      </case>
      ...
    </cases>
    <!--
    The subsections, if any. Can also contain test cases
    and further subsections etc. This element is optional.
    -->
    <sections>
      <section>
      ...
      </section>
      ...
    </sections>
  </section>
  ...
</sections>

実際の TestRail XML ファイルを見るには、既存のテスト スイートのエクスポート機能を利用します。インポート機能とエクスポート機能は同じファイル形式を使用します。実際の例を見ると、ファイル形式をよりよく理解するのに役立つでしょう。エクスポートされたファイルには追加の最上位要素 がありますが、この要素はファイルのインポート時には自動的に無視されるため、省略可能です。

上記の例は、TestRail のセクション ツリー構造を XML ファイルで表現する方法を説明しています。次に、要素の他のフィールドを指定する方法を見ていきます。

要素は、タイトル、見積り、優先度、テキスト フィールドなど、TestRailのテスト ケースのすべてのプロパティをサポートします。したがって、完全に指定されたテスト ケースは次のようになります。

...
<case>
  <title>Lorem ipsum dolor sit amet ... </title>
 
  <!-- The type of the test case. Please see your TestRail   
  installation for the supported types. -->   
  <type>Usability</type> 
 
  <!-- The priority of the test case, specified as a simple
  number. Please see your TestRail installation for the
  supported priorities. -->
  <priority>2</priority>
 
  <!-- The estimate of the test case, specified in seconds. -->
  <estimate>100</estimate>
 
  <!-- The milestone of the test case. Is looked up in the
  project you import the test cases to. -->
  <milestone>Beta 1</milestone>
 
  <!-- The references of the test case (a list of IDs, separated
  by comma or space). May be used to link the test case to external
  references (requirements or user stories, e.g.). -->
  <references>REQ-1, REQ-2</references>
 
  <custom>
    <!-- Custom fields go here -->
    ...
  </custom>
</case>
...

<title> 以外のすべてのフィールドは任意であり、省略された場合、TestRail は自動的にデフォルト値を選択するか、フィールドを空のままにします。

カスタム フィールド

テスト ケースのカスタム フィールドは次のようにインポートできます。

...
<case>
  <!-- Custom fields are grouped under the <!custom> tag. -->
  <custom>
    <preconds> ... </preconds>     
    <steps> ... </steps>
    <expected> ... </expected>
  </custom>
</case>
...

カスタム フィールドは、<custom> タグの下にグループ化されます。XML識別子/タグとして ([管理] > [カスタマイズ] で設定した) システム名を使用します。インポート形式と動作の詳細は、実際のカスタム フィールド タイプによって異なります。次の表は、さまざまなカスタム フィールド タイプのインポート形式の一覧です。

タイプ サンプル値 説明
Checkbox true “true” または “false” (引用符なし)
Date 2013-06-15 yyyy-mm-dd 形式の有効な XML 日付文字列
Dropdown <id>5</id> <id> タグで囲まれた値の ID (管理エリアのカスタム フィールド オプションで設定されている)
Integer 1022 単純な整数
Milestone <id>2</id> <id> タグで囲まれたマイルストーンの ID
Multi-select <item>
<id>1</id>
</item>
<item>
<id>2</id>
</item>
<item> レコードのリスト。それぞれ独自の ID を持つ (Dropdown 値のリストのように)
Steps <step>
<index>1</index>
<content>Step 1<content>
<expected>Result 1<expected>
</step>
<step>
<index>2</index>
<content>Step 2<content>
</step>
<step> レコードのリスト。それぞれ独自のインデックス、コンテンツ、およびオプションとして期待される結果を持つ。
String/Text Foobar 単純な文字列
URL (Link) http://google.com/ 文字列としての単純な URL
User <id>3</id> <id> タグで囲まれたユーザーの ID

XML ファイルの生成

テストケースを TestRail にインポートする前に、まずテスト ケース (おそらくセクションも) を現在のテスト管理ツールから TestRail の XML ファイル形式に変換する必要があります。現在のツールが XML ファイルをサポートしている場合は、簡易コンバージョン スクリプトを作成するのがおそらく最も簡単な方法です (この場合、XSLT が役に立つでしょう)。また、TestRail の移行ガイドを参考にしてください。

既存のデータを変換する方法がわからない場合は、技術サポートにご連絡ください。テスト ケースの変換をサポートできる可能性があります。