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TestRail のインストール (Unix/Linux)

事前準備

Unix に TestRail アプリケーションをインストールするには、TestRail インストーラーの圧縮ファイルを Web サーバーにアップロードして解凍し、ファイルを Web サーバーの www ディレクトリ (たとえば Ubuntu の場合は/var/www/html/testrail) にコピーします。

一部の Unix システムは、デフォルトでは unzip コマンドをサポートしていないため、まず unzip コマンドをインストールする必要があります (サンプルは Ubuntu/Debian の場合)。

$ sudo apt-get install unzip -y

TestRail モジュールを解凍して Web サーバーの www ディレクトリ にコピーします。

$ cd /opt/
$ unzip /opt/testrail-8.0.1.1029-ion81-ja.zip
$ mv /opt/testrail /var/www/html/

TestRail のディレクトリの所有者を変更します。

$ sudo chown -R www-data:www-data /var/www/html/testrail

phantomjs の権限を変更します。

$ sudo chmod 755 /var/www/html/testrail/bin/phantomjs*

TestRail のインストール

Web ブラウザーで Web サーバーに新しく作成された TestRail ディレクトリを指定して (例:http://<server>/testrail/) TestRail インストール ウィザードを起動し、指示に従います:

    1. ライセンス条件を参照し、同意します。
    2. データベースの設定このガイドでは以下の値を使用します。
      • Driver: データベースに合った MySQL ドライバーを選択します。  このガイドでは、[ドライバー] ドロップダウン メニューから ‘MySQL (5.x and higher)’ を選択します。
      • Server: localhost (ホスト名)
      • Database: testRail (MySQL で作成した DB 名)
      • User: testrail
      • Password: (‘testrail’ ログインを作成したときに使用したパスワード)

    3. Cassandra の設定Cassandra 情報を指定するよう求められます。これはインストール時に指定した情報によって異なります。デフォルト値は次のとおりです。
      • Server: localhost
      • Port:  9042
      • Keyspace: testrail またはキースペース作成時に指定した名前
      • User: cassandra または TestRail 用に作成しパーミッションを付与したユーザー
      • Password: cassandra または作成したユーザーに指定したパスワード

    4. RabbitMQ の設定

      使用している OS に合った RabbitMQ 公式インストール ガイドを参照してください:

      https://www.rabbitmq.com/download.html

      RabbitMQ の使用は任意です。  Webhook 機能を利用する場合、RabbitMQ を設定する必要があります。

      これらのフィールドはインストールを続行するために必須ではないため、指定せずに次のステップに進むこともできます。

      このガイドで使用されるデフォルト値は以下のとおりです。

      • Message Queue Server: RabbitMQ サーバーのホスト名
      • Message Queue Port: RabbitMQ のポート番号 (デフォルトでは 5672)
      • Message Queue User: TestRail RabbitMQ のユーザー。  このユーザーにはキューを管理するパーミッションが必要です (作成/削除)
      • Message Queue Password: 上記の TestRail RabbitMQ ユーザーが使用するパスワード
      • Use TLS: [オン/オフ]
      • Message Queue CA Certificate: TLS を使用する場合に RabbitMQ サーバーに接続するための CA 証明書
      • Message Queue Client Certificate: TLS を使用する場合に RabbitMQ サーバーに接続するためのクライアント証明書
      • Message Queue Client Private Key: TLS を使用する場合に RabbitMQ サーバーに接続するためのクライアント秘密鍵 (PK)

    5. アプリケーションの設定
      • Installation Name: TestRail の名前。インストール名は、ログイン画面およびダッシュボードに表示されます。 
      • Web Address: TestRail インストールの Web アドレス。E メール通知のリンクなどに使用されます。このドキュメントでは ‘http://localhost/testrail/’ を使用します。
      • Default Language: ユーザー インターフェイスのデフォルトの言語。ユーザーは [個人設定] で言語を上書きできます。
      • Default Locale: 日付および数値のデフォルトのフォーマットを指定します。ユーザーは [個人設定] でロケールを上書きできます。
      • Default Time Zone: 日付と時間のデフォルトのタイムゾーンを指定します。
      • Attachment Directory: アップロードされた添付ファイルが格納される Web サーバー上のディレクトリ。TestRail が書き込み可能で、Web ブラウザーから直接アクセスできない場所である必要があります。  このドキュメントでは、‘/opt/testrail/attachments/’ を使用します (このディレクトリは、手動で作成する必要があります)。
      • Report Directory: 生成されたレポートが格納される Web サーバー上のディレクトリ。TestRail が書き込み可能で、Web ブラウザーから直接アクセスできない場所である必要があります。このドキュメントでは、‘/opt/testrail/reports/’ を使用します (このディレクトリは、手動で作成する必要があります)。
      • Log Directory: このドキュメントでは、‘/opt/testrail/logs/’ を使用します (このディレクトリは、手動で作成する必要があります)。
      • Audit Directory: このドキュメントでは、‘/opt/testrail/audit/’ を使用します (このディレクトリは、手動で作成する必要があります)。

      また、添付ファイル、レポート、およびログ ファイルを保存するディレクトリを指定するようにインストーラーから指示されます。これらのディレクトリを作成し、Web サーバーがディレクトリに書き込み可能であることを確認してください。添付ファイルおよびレポートのディレクトリについては、セキュリティを確保するため、Web ブラウザーから直接アクセスできないことも確認します。つまり、www ディレクトリの外にあるディレクトリを指定します (たとえば /opt/testrail/attachments など)。Web サーバーがディレクトリに書き込み出来るようにするには、ディレクトリの所有者を Web サーバー ユーザーにします。たとえば、Ubuntu システムでは以下のコマンドを実行します。

      $ sudo mkdir /opt/testrail
      $ sudo mkdir /opt/testrail/attachments
      $ sudo mkdir /opt/testrail/reports
      $ sudo mkdir /opt/testrail/logs
      $ sudo mkdir /opt/testrail/audit
      $ sudo chown -R www-data:www-data /opt/testrail
    6. 電子メール設定これらも任意の設定です。電子メール通知およびパスワード再設定機能に使われるサーバー設定です。
      • Server: 電子メール送信に使用されるマシンのホスト名およびポート。ポートが 25 以外の場合、次のように末尾にポートを追加します: ‘mail.example.com:50’
      • Email encryption: [SSL を使用 / TLS を使用 /暗号化なし] 電子メールの SMTP サーバーがセキュア接続 (SSL/TLS) を使用し、要求する場合、このオプションを有効にします。
      • From: 電子メールの送信に使用されるアドレスです。
      • User: 電子メール サーバーが認証を要求しない場合は空のままにします。
      • Password: 電子メール サーバーが認証を要求しない場合は空のままにします。
      • Enable email notifications: [オン/オフ] テストが変更されたり、テスト結果が入力されたときに電子メール通知を送信します。 [個人設定] でユーザーごとに無効にすることもできます。

    7.  管理者アカウント最初のユーザー アカウントを作成し、TestRail ライセンス キーを入力します。
      • Full Name: たとえば John Doe や Jane Doe など。
      • Email Address: たとえば john.doe@email.com や jane.doe@email.com など。
      • Password / Confirm Password: パスワードを入力し、確認します。
      • License Key: 試用ライセンスまたは製品版ライセンス キーを貼り付けます。

    8. 設定の確認設定を確認し、[Install] をクリックして TestRail のインストールを完了します。

 

TestRail バックグラウンド タスクをアクティブにする必要があります。この機能が有効になっている場合、TestRail のバックグラウンド タスクは、テストが変更されたときに電子メール通知を送信する処理などを行います。タスクをアクティブにする方法については、バックグラウンド タスクの説明を参照してください。

手順を完了すると、最後に次の成功画面が表示されます。

もし上の画面が表示された場合は、黄色いボックスの内容を使用して config.php ファイルを作成し、インスタンスの wwwroot フォルダーに保存する必要があります。このドキュメントでは、‘/var/www/html/testrail/’ を使用します。

[TestRail へのログイン] をクリックするか、Web ブラウザーでアプリケーションにアクセスし、使用を開始できます。

http://<server>/testrail