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Azure DevOps からの移行

セクションの内容

このドキュメントでは、Azure DevOps から TestRail にインポートできるテスト情報の種類、Azure DevOps からデータをエクスポートするプロセス、データを準備し TestRail にインポートするために必要な手順について説明します。また、インポートできるデータとできないデータ、TestRail にデータをインポートできない場合の回避策についても説明します。

機能と制限事項

TestRail は、ヘッダー フィールドやテンプレート フィールド、個別のテスト手順やカスタム フィールドなども含めたすべてのサポート対象フィールドとともに CSV 経由でテスト ケースをインポートできます。下の表は、CSV 経由でテスト ケースをインポートする場合にサポートされるデータおよび制限事項を挙げたものです。

サポート対象 制限事項
  • デフォルト フィールド
  • カスタム フィールド
  • テスト手順
  • 事前条件
  • 添付ファイル – TestRail の CSV インポートは添付ファイルをサポートしていません。
  • Azure DevOps のデータ駆動型テスト ケースの移行については、このチュートリアルでは扱いません。これは、Azure DevOps が、データ駆動型パラメーターの Excel ファイルへのエクスポートをサポートしていないためです。

インポートの要件

カスタム フィールドを持つテスト ケースを Azure DevOps から TestRail にインポートする場合、インポート処理の前に、対応するカスタム フィールドを TestRail に作成する必要があります。

Azure DevOps からテスト ケースをエクスポートする

以下の手順で Azure DevOps からテスト ケースをエクスポートできます。

    • 認証情報を使用して Azure DevOps アカウントにアクセスします
    • テストをエクスポートするプロジェクトを選択します
    • プロジェクトの [Test Plans] セクションに移動します
    • すべてのテストケースを選択して一括エクスポートするには、クエリーを使用してカスタム スイートを作成します。それには、[New Suite] オプションに移動し、[Query-based Suite] を選択します。
    • プロジェクトのすべてのテスト ケースを選択するには、次の図のように、[Work Item Type] と [Area Path] でフィルタリングします。
    • 新しいスイートが作成されたら、エクスポート アイコンを使用してすべてのテスト ケースをエクスポートできます。この操作は、サンプル CSV ファイルのような CSV ファイルを生成します。

 Azure DevOps のエクスポート機能にアクセスできるのは、ユーザー アクセス レベルが Basic + Test Plans の場合のみであることに注意してください。

テストケースを TestRail にインポートする

すべてのテンプレートに共通するフィールドは、下の表に従って TestRail のフィールドにマッピングできます。デフォルトでは TestRail に存在しないフィールドについては、マッピング先として新しくカスタム フィールドを作成できます。

Azure DevOps Excel の列 TestRail のフィールド
Title タイトル
Step Action 手順(手順)
Assigned To 担当者
Step Expected 手順(期待される結果)
State ステータス
Area Path カスタムフィールド
Work Item Type カスタムフィールド

TestRail へのテスト ケース データのインポートは非常に簡単です。テスト ケースのインポート先プロジェクトに移動し、次の手順を行うだけです。

    • [テスト ケース] ページに移動します。
    • ページ上部の [ケースのインポート] アイコンをクリックし、[CSV からインポート] を選択します。
    • インポート ダイアログの最初のページで次の操作を行います。
      • インポート対象の CSV ファイルを選択します。
      • インポート先のセクションを選択します。
      • ファイルエンコーディングとして Windows-1252(Latin)-Excel default (日本語文字列を含むテストケースをインポートする場合は、UTF-8 エンコーディング) を選択します。これは、Excelが 使用するデフォルトのファイル エンコーディングです。
      • [CSV 区切り文字] でカンマ (またはファイル保存時に使用した区切り文字) を選択します。
      • [開始行] に 1 を設定します。
      • インポートする Excelシートにヘッダー行が含まれているため、[ヘッダー行] チェックボックスをオンにします。
      • [テンプレート] に Test Case (Steps) を設定します。
      • [次へ] をクリックします。
    • インポート ダイアログの 2 ページ目で次の操作を行います。
      • [行レイアウト] に [テスト ケースは複数行を使用する] を設定します。
      • [新規テスト ケースの検出に使用する列] に [サマリー] を設定します。つまり、含まれているさまざまなサマリーに基づいて新しいテスト ケースが検出されます。
      • CSV の列を TestRail のフィールドにマッピングします (下の図の簡単な例を参照)。
      • [タイトルがないテスト ケース/レコードを無視する] オプションをオンにします。
      • [次へ] をクリックします。
    • インポート ダイアログの 3 ページ目で次の操作を行います。
      • すべてのフィールドで [CSV の値から HTML タグを除去] をオンにします。
      • [次へ] をクリックします。
    • インポート ダイアログの最後のページで次の操作を行います。
      • 期待どおりに情報が処理されたことを確認します。
      • [インポート] をクリックします。
    • インポートが完了すると、次の画面ショットのような確認ダイアログが表示されます。

インポートされたデータの参照

下の図のようにテスト ケースがインポートされたことを確認できるはずです。