テスト管理の規模が拡大するにつれて、整理された状態を保つのも難しくなります。ラベルは、意味のあるキーワードでテスト ケースおよびテストの両方にタグ付けするシンプルでありながら強力な方法を提供し、TestRail 全体にわたってのグループ化、検索、フィルタリング、レポートを容易にします。
ラベルは、カスタムフィールドを使用せずにワークフローを合理化し、管理者のオーバーヘッドを削減し、非常に複雑なテスト プロジェクトを構造化するのに役立ちます。
この機能には、管理者およびプロジェクト管理者のための完全なラベル管理のほか、複数選択フィルタリング、ソート、レポート オプションが含まれます。
ラベルを使うと、以下のことができます。
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- 関連するテストを機能、環境、スプリントなどでグループ化する
- 関心のあるテスト ケースやテスト結果をすばやくフィルタリングして検索する
- カスタム フィールドを作成することなくレポートのわかりやすさを改善する
- 意味のあるコンテキストを追加することで、チーム間のコラボレーションを簡素化する
ユース ケース:
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- テストに Smoke、Login、Mobile、iOS などのタグを付け、レグレッション サイクルを構成する
- Backend、Performance、Security などのラベルを使用してテスト ケースをフィルタリングし、専門チームに割り当てる
- Feature: Checkout、Team: Payments などを適用し、ターゲットを絞ったレポートやエクスポートを作成する
ラベルの管理
管理者およびプロジェクト管理者 (プロジェクトの追加/編集アクセス権を持つ) は、プロジェクト レベルでラベルを管理できます。ラベルを管理するには、 [管理] > [プロジェクト] > [<プロジェクト名>] > [ラベル管理] に移動します。
このタブでは、以下を実行できます。
ラベルの作成
管理者およびプロジェクト管理者は、いくつでもラベルを作成できます。ラベルの作成条件:
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- 1-20 文字でなければなりません
- 大文字と小文字は区別されません
- アルファベット (a-z)、数字 (0-9)、スペース (文字列の中間)、特殊文字を含めることができます
- プロジェクト内でユニークでなければなりません
重複を防ぐため、入力時にオートコンプリート ドロップダウンが既存のラベルを提示します。
ラベルの編集
ラベルを編集すると、プロジェクト内でそのラベルを使用しているすべてのテスト ケースとテストに自動的に更新が適用されます。変更が保存される前に、警告メッセージが表示されます。
これにより、手動でアイテムのタグ付けをやり直すことなく、簡単に命名規則を改良できます。
ラベルの削除
ラベルを削除すると、関連するすべてのテスト ケースとテストから削除されます。変更が適用される前に、確認ダイアログに説明が表示されます。
削除されたラベルは監査ログで追跡されます: [管理] > [サイト設定] > [監査]
これにより、変更のトレーサビリティと説明責任が確保されます。
パーミッション
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- 管理者およびプロジェクト管理者: 完全なラベル管理 (作成、編集、削除)
- その他のユーザー: ケース/結果の編集権限に基づいて、テスト ケースまたはテスト ページ内でラベルを作成、割り当て、削除できます。
ラベルの使用
ラベルは、テスト ケースとテストラン内のテストの両方のレベルで作成および/または割り当てることができます。
テスト ケース ラベル
テスト ケースにラベルを割り当てることができるのは、以下の場合です:
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- テスト ケースの作成および編集時
- Fast Track を使用してテスト ケースを作成または編集した時
- テスト ケースの一括編集時
テスト ケースごとに、最大 10 個のラベル を割り当てることができます。ラベルは [テストケースの詳細] セクションにアルファベット順に表示されます。
これらのラベルは、機能、スコープ、プラットフォーム、または所有者に基づいて、テスト ケースを グループ化したり、識別したりするのに役立ちます。例:
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- Feature: Login
- Browser: Safari
- Team: Checkout
テスト ケースのラベルは、テスト ランの作成時やレポートにも表示され、テスト ライフサイクル全体にわたって完全な可視性を提供します。
※テスト ケースの承認機能を利用できる Enterprise 版のユーザーの場合、 ラベルの編集や割り当てはケースのステータスを変更しません。
テスト ラベル (テスト ラン内)
ラベルは、個々のテスト (特定の実行におけるテスト ケースの実行) にも適用できます。これにより、おおもとのテスト ケースに影響を与えることなく、その実行に関連するコンテキストを追加することができます。
テストごとに、最大 10 個のラベル を割り当てることができます。
テスト ラベルを割り当てるには、次の操作を行います。
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- [テスト ランと結果] > [<テスト ラン X>] > [ラベルの追加]に移動します。
- 一括選択によって複数のテストにラベルを適用する
- 単一のテストのビューまたはファスト トラックから [ラベルの追加] アクションを使用します。
テスト ケースの詳細の上にテスト ラベルが表示されます。ラベルの例として、以下のようなものが挙げられます。
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- Environment: Staging
- Type: Regression
※テスト ラベルは テスト ラン固有 であり、テスト ケースには引き継がれません。
ラベルによるフィルタリングとソート
ラベルは TestRail のさまざまなビューでフィルタリングとソート に使用できます。これは、大規模なスイートを探索するときや結果を確認するときに、目的のアイテムをすばやく表示するのに役立ちます。
フィルタリング
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1 度に 1 つまたは複数のラベルでフィルタリングする
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フィルタリングは、テスト ケースのラベルとテストのラベルの両方をサポートしています。
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以下の場所で使用できます。
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[テスト ケース]、[テスト スイートとケース] タブ
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[テスト ランと結果] タブ
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ソート
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ラベルはテスト ケースまたはテストのソートに使用できます (参照によるソートと同様です)。
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ソートは、列をカスタマイズ可能なすべての箇所で利用できます。
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レポートの統合
テスト ケースおよびテストのラベルは、TestRail のコア レポートツールに完全に統合されています。レポート作成時にラベルを列として追加することで、より深い洞察や重要な特性によるフィルタリングが可能になります。
ラベルを選択すると、生成されるレポートおよびダウンロード可能なファイル (PDF/CSV) の出力に該当ラベルが表示されます。
これにより、チームは機能、コンポーネント、またはその他の任意のラベルによって結果をセグメント化できます。
インポート、エクスポート、印刷
エクスポート
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- テスト ケースのラベルは すべてのエクスポート タイプ (CSV、Excel) に含まれます。
- ラベルは独立した列にカンマ区切りの値として表示されます。
これは以下のエクスポートに適用されます。
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- テスト ケースのエクスポート
- ランのエクスポート
- 計画のエクスポート
- マイルストーンのエクスポート
インポート
テスト ケースをインポートする際、CSV/Excel ファイルのラベルが検証されます:
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- ラベルが存在する場合: テストケースに割り当てられます
- ラベルが存在しない場合: ラベルが作成され、割り当てられます
- ラベルが無効な場合: インポートを中断することなくラベルがスキップされます
これにより、複数のチームやツールでシームレスにラベルを再利用できます。
印刷
ラベルは、関連するすべての印刷画面に表示されます:
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- テスト ケースおよびテスト ケース ビューの印刷
- ラン、計画、マイルストーン、スイートの印刷
テスト ケースのラベルとテストのラベルの両方が含まれます。




