ページを選択

Selenium との統合

Selenium は、非常に人気のあるブラウザー自動化ツールであり、主にテストに使用されます。Selenium は、ユーザーとブラウザーのやりとりをエミュレートする拡張機能、ブラウザーの配布をスケール化するためのディストリビューション サーバー、すべての主要な Web ブラウザーで互換性のあるコードを書くことを可能にする W3C WebDriver 仕様を実装するためのインフラストラクチャを備えています。

このセクションでは、Selenium の概要と導入、テスト自動化フレームワークを使用して Selenium を活用し、TestRail CLI を使用してテスト結果を TestRail に統合する方法を説明します。統合によって、自動テストの結果を中央で管理し、TestRail が提供するすべての解析およびレポート機能を活用できます。

Selenium の導入

Selenium の中核は WebDriver です。WebDriver は、Web ブラウザーの動作を制御するための言語に依存しないインターフェイスを定義する API およびプロトコルです。WebDriver は本質的に API であるため、バインディングが提供されている任意のプログラミング言語とともに使用できます。

3 つの簡単なステップで Selenium の利用を開始できます。

    1. ブラウザー ドライバーをインストールし、Selenium が自動化対象のブラウザーとやりとりできるようにします。
    2. Selenium ライブラリをインストールし、任意のプログラミング言語およびテスト自動化フレームワークとともに利用します。
    3. Selenium スクリプトを作成し、任意の Web サイトに対して任意のアクションを実行します。

最初の Selenium スクリプトを作成したら、テストをどのように構成するかを検討します。テスト自動化フレームワークは、そのために役立ちます。テスト自動化フレームワークは、自動化されたテストを構築するためのルールとインフラストラクチャを提供します。通常、フレームワークはテストを構築するためのユーティリティ (テストをセットアップまたはティアダウンする方法など)、アサーション メカニズム、レポート機能を備えています。

以下の 2 つのメカニズムを利用して TestRail にテスト結果をインポートできます。

    • TestRail CLI は、テスト ケースおよびテスト ラン作成管理の背後にあるロジックを抽象化します。
    • TestRail API は、HTTP リクエストを使用して TestRail でテスト エンティティを自動的に管理することを可能にします。

TestRail CLI を使用した TestRail への結果のインポート

テスト ケースおよびテスト結果を TestRail にインポートするには、TestRail CLI を使用することを推奨します。TestRail CLI は、任意の JUnit 形式の XML ファイルから簡単に自動テストの結果を TestRail にアップロードできるコマンド ライン インターフェイス ツールです。

TestRail CLI を使用してテスト結果をインポートするには、JUnit レポートを生成できるテスト自動化フレームワークを選択する必要があります。TestRail CLI がレポート内の要素を解決する方法については、JUnit から TestRail へのマッピングを参照してください。

TestRail CLI を使用して Selenium のテストと TestRail を統合できるかどうかは、使用するテスト自動化フレームワークのレポート機能に依存します。JUnit XML フォーマットは標準的なフォーマットであり、たいていのモダン テスト自動化フレームワークでサポートされていますが、このフォーマットでレポートするには、追加の設定が必要である場合もあります。以下は、いくつかの一般的なフレームワークで、JUnit レポートを統合し、結果を TestRail にインポートする方法を説明する統合チュートリアルです。