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TestRail 8.0.1 日本語版

リリースバージョン

TestRail のバージョン︓8.0.1.1029

TestRail のバージョンは、[管理] > [TestRailについて] > [TestRail のバージョン] でご確認いただけます。

主な変更点

環境対応

詳細な、インストール要件は 要件 をご確認ください。

PHP

PHP 8.0 および PHP 8.1 (推奨) をサポートしました。

それに伴い、過去の TestRail でサポートしていた PHP 7.3 および PHP 7.4 はサポート対象外となりました。

現在 TestRail の前のバージョンをご利用の場合は、TestRail のアップデートを実施する前にご利用環境の PHP をバージョンアップする必要があります。

Apache Cassandra

本バージョンより添付ファイルの管理方法が変更されたことに伴い、Apache Cassandra のインストールが必要です。

Apache Cassandra のインストール方法、および TestRail のバージョンアップ方法については以下をご確認ください。

RabbitMQ 

本バージョンで搭載された Webhook 機能をご利用いただく場合、別途 RabbitMQ のインストールが必要です。

Webhook 機能を利用しない場合、RabbitMQ のインストールは不要です。

Webhook 機能のご利用の有無は、ご利用開始後いつでも変更することができます。

添付ファイル関連

ファイルライブラリ、メディアライブラリの変更

添付ファイルのアップロード用ダイアログ画面が変更されました。

画面からアップロード済みの添付ファイルに対して以下の操作が可能です。(一部の機能は [管理] > [データ管理] から行います。)

    • ファイルの再利用する (過去にアップロード済みの添付ファイルを選択できる)

    • ファイル名を変更する

    • ファイルの種類、サイズ、アップロードのタイムスタンプを確認する

    • ファイルの URL を取得する

    • ファイルを利用可能なプロジェクトを変更する

    • ファイルを TestRail 上から削除する

    • ファイルの名前と URL を変更せずにファイルを置換する

    • ファイルを最大解像度で表示する

    • ファイルを日付、名前、サイズで並び替える

    • ファイル名で検索する

添付ファイル ID の変更

添付ファイル ID が整数から、文字列の羅列に変更(例:2054f652-fe2f-4542-acb0-422910ed87e3)されました。

カスタムスクリプトや REST API で添付ファイル ID を利用している場合はご注意ください。

添付ファイル削除機能の変更

ファイルを添付しているテストケース、テストラン、テスト計画、マイルストーン、テスト結果を削除しても、添付ファイル本体は削除され無いように変更されました。

添付ファイル本体を削除するには以下の操作をします。

    • ファイルライブラリ、メディアライブラリから明示的に削除する

    • REST API の delete_attachment で削除する

添付ファイル管理ダッシュボード

管理者が [管理] > [データ管理] から TestRail 上の添付ファイルを管理できるようになりました。

以下のような操作が可能です。

    • TestRail 上の添付ファイル総サイズを確認する

    • フィルタリング機能を利用して、どこからも参照されていないファイルを削除する

ビヘイビア駆動開発 (BDD) テンプレートの追加

テストケースに ビヘイビア駆動開発 (BDD) テンプレートが追加されました。

.feature ファイルのインポートおよびエクスポート、そして Gherkin 構文の使用により、TestRail 内で BDD テスト アクティビティを構築できます。

グラフの改善

ダウンロード機能

以下の画面に表示されるグラフを画像ファイルまたは CSV ファイルでダウンロードできるようになりました。

    • ダッシュボード画面

    • プロジェクト画面

    • TODO画面

    • マイルストーン画面 (ステータス、アクティビティ、履歴、欠陥)

    • テスト計画画面 (ステータス、アクティビティ、履歴、欠陥)

    • テストラン画面 (ステータス、アクティビティ、履歴、欠陥)

ドリルダウン機能

グラフの任意の場所をクリックしてドリルダウンすることができるようになりました。

    • ダッシュボード画面:グラフ内の任意の箇所をクリックしてアクティビティ情報を表示

    • 各ページの円グラフ:ステータスをクリックして該当するステータスのテスト結果だけを表示

    • 進捗ビュー:実行すべきテストだけを表示

カスタマイズ機能

ダッシュボードやプロジェクト概要ページのグラフをカスタマイズできるようになりました。

複数のプロジェクトをカバーするレポートや、情報をフィルターしたり微調整することができます。

ステータスに基づいたテスト結果の除外

テスト結果ステータスに基づいてグラフやレポートから結果を除外できるようになりました。

これによりTestRail の検索や進捗グラフおよびレポートの作成時に任意のステータスのテストが無視され、チームが望む情報だけを確認するできます。

印刷機能の改善

テストラン、テスト計画画面の印刷機能にフィルタリング機能が搭載されました。印刷対象をフィルタリングして必要な情報だけを印刷できます。

レポート管理機能の改善

    • レポートの一括削除が可能になりました。
    • 「レポートのスケジュール」で実行期限の指定ができるようになりました。

Webhook 機能の追加

Webhook 機能が追加されて設定したイベントの発生時に外部システム、アプリケーションに通知を送信できるようになりました。

ご利用には、RabbitMQ のインストールが必須になります。

REST API

新規追加

以下の REST API が新規追加されました。

グループ
    • get_group:ユーザーグループの情報を取得します。

    • get_groups:全てのユーザーグループの情報を取得します。

    • add_group:ユーザーグループを追加します。

    • update_group: ユーザーグループを更新します。

    • delete_group:ユーザーグループを削除します。

ロール
    • get_roles:ユーザーロール情報を取得します。

共有テスト手順
ステータス
    • get_case_statuses:利用可能なテストケースのステータスを返却します。

ユーザー

変更

テストケース承認プロセスの追加に伴う変更

以下の API はテストケース承認プロセスの追加に伴い、リクエストパラメータやレスポンスデータが変更されました。

バージョン管理機能の追加に伴う変更

以下の API はバージョン管理機能の追加に伴い、リクエストパラメータやレスポンスデータが変更されました。

多要素認証機能の追加に伴う変更

以下の API は多要素認証機能の追加に伴い、レスポンスデータが変更されました。

プロジェクト関連 API の変更

以下の API でプロジェクトのロール、グループ、ユーザーの情報を返却するように変更されました。

その他

マイルストーン、テストラン、テスト計画の一括削除

マイルストーン、テストラン、テスト計画の一覧画面にてチェックボックスで選択した対象の一括削除が可能になりました。

TODO タブの変更

TODO タブに以下の変更が行われました。

    • テストケースの TODO 機能が追加されました。
    • ログインしているユーザー以外の他ユーザーに割り当てられたテスト、テストケースの情報を表示するために権限が必要になりました。
      • [管理] > [ユーザーとロール] > [ロール]  の各ロール設定から「他のユーザーの TODO の負荷」を有効化

多要素認証機能の追加

Multi-Factor Authentication(MFA)を利用した TestRail のユーザー管理が可能になりました。

Authy、Google Authenticator、MicrosoftAuthenticator ワンタイムパスワードアルゴリズムを使用するアプリを使って認証することができます。

詳細は、「多要素認証 (MFA) の設定」をご参照ください。

SSO 機能の更新 (エンタープライズライセンスのみ)

OAuth 2.0、OpenID Connect プロトコルのサポートを追加しました。

プロパティ分布レポートのカスタマイズ

プロパティの分布 (ケース) レポートグラフのグループ化をカスタマイズする機能によって、より詳細なプロパティ分布レポートを生成できるようになりました。

2 つめの属性を選択し、テスト ケースに優先度、自動化のタイプ、作成日などの 2 つ目の属性を重ねることができます。

Content Security Policy (CSP) 機能の搭載

セキュリティの観点から CSP 機能が搭載されました。デフォルトでは、CSV/XML ファイルのインポートや作成したレポート画面の読み込みが許可されません。

    • CSV/XML インポートでファイルをアップロードでエラーメッセージ「最後の操作中にエラーが発生しました。再試行するか、現在のページをリフレッシュしてください。」が表示されます。
    • 作成したレポートを表示しようとすると「レポートをロード中」のまま画面が応答しない状態になります。

ファイルのアップロード、レポート表示を許可するには、[管理] > [サイト設定] > [セキュリティ] の “CSP – TestRail にリモート アドレスへのアクセスを許可する” チェックボックスを有効化し、テキストエリアに TestRail のアドレスを追加してください。

エンタープライズ版の変更

テストケース承認プロセスの追加

テストケースの承認プロセスが導入されました。

プロジェクトでテストケース承認機能を有効化することで、テストケースのステータス、承認プロセスをご利用いただけます。

    • テストケースをステータスで管理

      • デフォルトで、Ready / Design / Review のステータスがあります。

      • [管理] > [カスタマイズ] > [ケースのステータス] から任意のステータスを追加できます。

      • 承認機能が有効化されたプロジェクトでは、ステータスが「Ready (承認済み)」ではないテストケースはテストランに表示されません。(ステータスが変更されると表示されるようになります。)

    • テストケースをユーザーに割り当て

    • ロールにテストケース承認権限を追加

      • [管理] > [ユーザーとロール] > [ロール]  の各ロールの設定から「テストケースの承認」権限を有効化することができます。

      • 承認権限が有効化されていないロールのユーザーは、テストケースのステータスを「Ready (承認済み)」のステータスに変更できません。

バージョン管理と復元機能の追加

テストケース、共有テスト手順のバージョン管理機能が導入されました。

テストケース/共有テスト手順の 1 回の変更を 1 バージョンとして管理し、過去バージョンの内容と比較することや復元することができるようになりました。

テストのパラメーター化

テストのパラメーター化機能が導入されました。

テストをパラメーター化すると、1 つのテストを複数の異なる値で実行することができます。

これまで、特定の値だけが異なるテストケースを複数用意する必要があった場合でも、1 つのテストケースを流用できるようになります。

アップグレード方法

    1. アップグレード前にインストール要件を確認してください。
    2. 既知の不具合の「エントリに添付ファイルが含まれるテスト計画を作成しバージョンアップを行うとテスト計画を編集時にエントリが表示されなくなる」はアップグレード前に回避策を実施することで、回避することができます。必要に応じてアップグレード前に回避策を実施してください。
    3. アップグレードの方法は、以下のページをご確認ください。

既知の不具合

本バージョンの不具合情報についてはこちらをご確認ください。

修正された不具合

本バージョンでは以下の不具合が修正されました。

API 関連の不具合

    • API の ‘get_attachments_for_plan_entry’ でエラーが返らない

      • get_attachments_for_plan_entry には別の不具合がございます。詳しくは既知の不具合をご参照ください。
    • get_results_for_run でレスポンスの次のエンドポイントが null になる

    • add_run_to_plan_entry でテストランを追加すると既存のテストランも再作成してしまう

      • add_run_to_plan_entry には別の不具合がございます。詳しくは既知の不具合をご参照ください。

    • ‘add_user’ で is_active の値が反映されない
    • ‘update_user’ で is_active の値を更新できない
    • ‘update_cases’ で カスタムフィールドが更新できない
    • ‘delete_cases’ で複数テストスイートがあるプロジェクトのテストケースを削除できない

テストケースおよびテストスイート関連の不具合

    • ベースラインサポートありプロジェクト形式においてベースラインを ‘完了’ するとベースラインが表示できず、エラーになる

    • マルチセレクト項目を一括変更すると “Undefined variable: partialNoAssocs” が発生する
    • Test Case(Steps) のテストケースをエクスポートするとステップ番号が出力されない

    • テストケースの一括編集で「削除としてマーク」されたテストが復元される

    • テストケースを恒久的に削除するとクローズ済みのテストランを開けない

    • Test Case(Steps) の 「参照」フィールドを CSV インポートできない
    • 複数テストケースの一括編集機能で「セクション」フィールドを変更すると「Undefined variable: partialNoAssocs」エラーが発生する

テストおよびテストラン、テスト計画の不具合

    • テスト計画のテストラン上の「説明と参照」からファイルを添付してもテストラン画面に表示されない

    • テストランをクローズするとテストから添付ファイルが閲覧できなくなる
    • TODO画面からテストランに遷移する時ユーザーフィルターが反映されない

その他の不具合

    • Ranorex 連携時にエラーが発生する
      • 過去のバージョンで発生していた連携時のエラーは修正されましたが、Windows 環境で新規のテストランを作成できない不具合がございます。詳細は既知の不具合をご確認ください。
    • 「複数テストケースの更新」で更新したテストケースの履歴を比較できない
    • カスタムスクリプトで LDAP 認証エラー

日本語環境でご利用いただく際の制限事項

日本語版 TestRail には以下の制限事項がございます。

UTF-8 の 4 byte 文字を入力できない

    • Linux 環境にインストールした TestRail に UTF-8 の 4byte 文字を入力すると “Incorrect string value: ” for column ‘title’ at row 1″ エラーが発生します。
    • 本問題は Windows 環境 (データベースに SQL Server を利用) では発生しません。

Markdown 記法でテーブルのヘッダーに日本語を使用するとアライン機能が利用できません

    • テーブルのヘッダー (列のカラム名) に日本語を入力し、アラインの “中央揃え”,  “右揃え” を設定しても反映されません。
    • デフォルトの左揃えで、 “:” マークが文字列として表示されます。

日本語文字列を含むテストケースのインポートで文字化けする (CSV ファイル、ファイルエンコード Shift_JIS)

    • CSV ファイルのエンコーディングが Shift_JIS のテストケースを TestRail にインポートする際、日本語文字列が含まれていると文字化けします。
    • CSV ファイルのエンコーディングを UTF-8 に変換後にインポートしてください。

macOS の Safari で CSV や XML のエクスポートするとファイル名が文字化けする

マルチバイト文字が含まれるテストラン名が存在する場合、macOS で Safari から “CSV エクスポート”“Excel エクスポート” 機能を利用してエクスポートしたファイル名が文字化けします。

ダウンロード後、正しいファイル名に変更してください。

なお、Chrome を利用した場合は文字化けしないことを確認しています。